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2007年07月07日

ユーロとキームガウアーの関係

ユーロ.png
ここにキームガウアーについての説明があります。

http://www.geocities.jp/tanminoguchi/20060808.htm

美濃口坦さんという人がドイツの時事問題を扱っているサイトです。


キームガウアーのもう一つの重要な特徴は「賞味期限」をもつ通貨である。というのは、この貨幣は発行後3ヶ月経過するたびに価値の2パーセント分に相当する延長スタンプを購入して貼り付けないと無効になるからだ。この措置のお陰で、昔から日本でも「金は天下のまわりもの」といわれるが、この会員制通貨はユーロの二倍のスピードでまわる。これも、もちろん地域経済活性化に寄与することになる。

これは我々にとってはすでにわかっていることです。

ただ、次の一文は非常に重要な事ですのでここに引用します。


キームガウアーがひろまった大きな要因は、人々が自分と関係のある事業団体を援助したいと思い、そのような団体のほうも寄付が欲しいために関係者にキームガウアーの会員になることを勧めるからである。会員登録申請用紙には支援する非営利事業団体名を記入できる。このような団体から寄付を求められて困る人は少なくないので、どうせ必要なパンやお肉や野菜を買うことで寄付できるのなら、これはけっこうな方式ともいえる。

ところが、会員業者がキームガウアーをユーロにもどさなくなったら上納も止まり、この通貨の運営も非営利団体事業支援も不可能になる。そうならないのは、本屋を例にとれば、卸や出版社には仕入れた書籍の代金をユーロで払わなければいけないからである。ということは、この会員制地域通貨はユーロが機能していることから得していることになり、これは寄生関係である。

でもゲレーリさんたちのこの現実主義によって、地域外に出て行くお金がへり、その分だけ経済の活性化に役立っている以上、地域通貨はその目的を達していることになる。ユーロ導入で各国通貨の障壁がなくなり、グローバル化で資本は一番殖える場所に流れるようになった。この結果今度は国家でなく、以前より小さな単位の地域でとばりをつくり、その流れをわずかでも阻止しようとしているのは、健気な振る舞いである。



ようするにキームガウアーとユーロに寄生関係が生まれるというのは、それまでのマルクではなくてヨーロッパ単位にグローバル化となったからこそ、地域通貨・減価通貨が機能するということです。


しばしば、私が提唱しているのが、ケインズ案のバンコールです。これは世界共通の通貨です。これによって、各国の格差はなくなります。世界大戦の反省から産み出されたアイデアでしたが、アメリカがドル優位を維持したかったので、アメリカのみがこの案に反対して、現在の国際通貨基金制度がとられています。

ユーロはこのバンコールに一歩近づいているといえます。

EUの27カ国の中で、現在ユーロに参加しているのは13ヶ国。

オーストリア、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシア、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、スロベニア、スペインです。

地図の青い部分がユーロ圏諸国です。

この中で資本主義の強い国というのは、フランス・ドイツ・イタリアでしょう。だからユーロはこの3カ国を中心に固まりやすい。また、フランスの中でもパリに集中するはずです。パリ以外は農村ですから、その部分だけ見ると、資本主義の弱い国であっても首都がフランス国内の町村を上回る場合もあるでしょう。

ヨーロッパの場合、アジアに比べるとそれほどの資源はないからあまりいい例えにはならないが、ヨーロッパ圏内で自給することは可能です。

キームガウアーを使用しているキームゼーという湖の町は、
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&tab=wl&q=
ユーロなどというグローバル化された通貨が誕生した事によって、かなり影響を受けるでしょう。マルクはドイツ国内でまわりますが、ユーロはポルトガルからギリシアまで回るので、自分のところに回ってくる確率は低くなる。薄くなるからです。

これを補完する意味において、減価通貨は、とても強く発揮されます。

過去三年間で購買者会員が1000人に、業者会員が500人に増え、現在7万キームガウアー(邦貨で約1030万円)が流通し、2006年は財とサービスの売上げの総額が140万キームガウアー(約2億6百万円)に達すると予想されているとのことです。

3ヶ月で2パーセントの減価、これでユーロの倍速で回るということです。つねにキームガウアーは自治体の中で回ります。町で生産されないものや、町外で消費されるものにはユーロを使います。この場合、国内でしか使えないマルクよりも欧州単位のユーロのほうが便利になります。もっとも現在ではマルクは使用できません。

通貨というものは「なるべく外へ外へ」とする力と、「なるべく内へ内へ」とする力によって釣り合います。遠心力と求心力を釣り合わせるということです。

その究極はケインズ案のバンコールと減価式地域通貨による調和です。

一部の人が誤解しているようですが、平和党が西洋の真似をするなと言っているのは、デカルト以来の物質主義や、自然征服思想、善悪二言論による排除、多様性を認めない姿勢、西洋医学中心主義などであって、思想の根幹とする部分です。べつに欧州連合は西洋思想に基づいてできたものではありません。

だから平和党がアジアに帰るべしとしているのは、仏教・儒教・道教という思想的な部分もそうですが、アジアの通貨圏です。

しかしながらこれは次の課題でしょう。まず中国・韓国などの問題があり、そしてこのアジア通貨圏を先にやってしまうと、日本は食料・エネルギー自給がおろそかになると考えられるからです。


海外論文レポート
http://jicr.roukyou.gr.jp/hakken/2004/148/148-hirota.pdf#search='%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AC%E3%82%A6%E3%82%A2%E3%83%BC';

ドイツ語
http://www.chiemgauer.info/

マルグリッド・ケネディ
http://www.margritkennedy.de/

ドイツの地域通貨キームガウアーを紹介した番組
http://www.freeml.com/message/lm-run@freeml.com/0000359;jsessionid=fgs2uvd0i1

ヨーロッパの社会的経済等動向が我が国協同組合組織に示唆するもの
――地域通貨等ヨーロッパのあらたな取組事例を踏まえて――
3 取組事例(ヒアリング内容)
(1) 地域(補完)通貨
(キームガウアー(ドイツ))
http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0501re4.pdf#search='%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AC%E3%82%A6%E3%82%A2%E3%83%BC';

ドイツのキームガウアー: 地域経済の自律性を取り戻す新通貨
http://mig76jp.wordpress.com/2006/05/16/%e3%83%89%e3%82%a4%e3%83%84%e3%81%ae%e3%82%ad%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%82%ac%e3%82%a6%e3%82%a2%e3%83%bc-%e5%9c%b0%e5%9f%9f%e7%b5%8c%e6%b8%88%e3%81%ae%e8%87%aa%e5%be%8b%e6%80%a7%e3%82%92%e5%8f%96%e3%82%8a/

WIR銀行: 中小企業を助けるスイスの実践例
http://mig76jp.wordpress.com/2006/06/03/wir%e9%8a%80%e8%a1%8c-%e4%b8%ad%e5%b0%8f%e4%bc%81%e6%a5%ad%e3%82%92%e5%8a%a9%e3%81%91%e3%82%8b%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%81%ae%e5%ae%9f%e8%b7%b5%e4%be%8b/

ヴェルグル(オーストリア)訪問記
http://mig76jp.wordpress.com/2006/11/07/%e3%83%b4%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%82%b0%e3%83%ab%ef%bc%88%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%aa%e3%82%a2%ef%bc%89%e8%a8%aa%e5%95%8f%e8%a8%98/
posted by 平和党代表・大坂佳巨 at 05:13| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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